教諭の発達障害児暴行 奈良市教委が第三者委 9月末めどに報告書
産経新聞 2013年6月12日(水)7時55分配信
奈良市立小学校の特別支援学級に通っていた発達障害の男児(13)を男性教諭が殴るなどした問題で、市教委は11日、事実関係の調査に向け、弁護士らでつくる第三者委員会を設置した。9月末をめどに報告書をまとめる予定。
今後、関係者に事情聴取し、学校や市教委などの対応に問題があった場合は再発防止も提言していく方針。
この問題をめぐっては、暴行容疑で50代の男性教諭が書類送検され、奈良地検は暴行の事実を認めた上で不起訴処分(起訴猶予)としている。
第三者委員会の古川雅朗委員長は「地検がどのような資料を元に判断したのか分からず、(委員会が)独自の判断をすることもあり得る」と話している。
この問題では、男性教諭が平成22年5月、教室で男児を注意した際、顔を払いのけられたことに立腹し、児童の顔を殴ったり足を蹴ったりするなどの暴行を加えたとされる。
保護者からの指摘で調査した市教委は当時、暴行の事実は認めたが、「体罰や暴力にはあたらない」と結論づけていた。
しかし今年3月、男性教諭が書類送検されたことを受け、仲川げん市長は第三者委員会の設置を市教委に要請していた。